五島弁やたくっブログ(はてな)

五島列島の独特の表現をもつ五島弁の会話を活写したいと思います。「やたくっ」とは、しゃべり過ぎのことです。

(五島弁・番外編・時事とか余話)地獄(じごっ)にそびき込まるっとぞ

《八月十六日の施餓鬼供養の日の言い伝え》
【用例】
十六んちは墓と海や川に行ったらいなかっぞ。地獄(じごっ)の釜ん蓋ん開く日じゃてん、亡者かっ地獄(じごっ)にそびき込まるっとぞ。
【一般語訳】
十六日は墓と海や川に行ったらいけないんだぞ。地獄の釜の蓋が開く日だから、亡者から地獄に引っ張り込まれるんだぞ。
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☆☆☆幼いころ、年寄りたちから毎年言われていました☆☆☆
 
 
五島列島   #福江島  #五島弁    #そびく #そびっ

(短歌)浮世は暑くなったと話すか

灯篭で迎えて送る父母先祖浮世は暑くなったと話すか

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故郷ではお盆の三日間は夕方よりお墓に灯篭をいくつか灯し、家の玄関や軒先にも一灯提げる。

遥かなる彼岸十万億土へつつがなくお帰りください。来年も、此土安穏を保つ努力をしてお迎えいたしますから。

 

(五島弁)むげらしか

◆むげらしか・・・残酷だ むごい
 
【用例】
なんば言うたちかんば言うたち戦争だけは早(は)よ終わらせんば、罪のなか子供まで怪我したっ死んだっして、いっだなんでんむげらしか
 
【一般語訳】
何が何でも戦争だけは早く終わらせないと、罪のない子供まで怪我したり死んだりして、いくらなんでも残酷だ。
 
(見出し画像は五島市福江の石田城近くの五島家家中屋敷跡)
 

(五島弁)かすっ

◆かすっ・・・食べさせる
【用例】
盆の十五日ん晩は、お墓ん灯篭掛けば片付けたあとウチにやうっやんご集まって、子どんには冷やしたスイカかせっ 大人はノミカタばすっとが年中行事になっちょっとち。
【一般語訳】
盆の十五日の晩は、お墓の灯篭掛けを片付けたあとにウチに親戚こぞって集まって、子どもには冷やしたスイカ食べさせて大人は酒を呑むのが年中行事になってるんだよ。
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☆五島は8割以上が仏教(寺の檀家)の家で、お盆の13・14・15の3日間は夕方からお墓に灯篭を飾る習慣があり、「灯篭掛け」は組み立て式の提灯を吊るす建具。

 

(短歌)三尺二寸の緑の稲穂

実をつけていざ垂れなんと天を衝く三尺二寸の緑の稲穂

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就いていた仕事では、私の年代くらいまではまだ業界用語に尺寸の単位が生きていた。

今でも特定の物品には尺寸の方が大きさをつかみやすい。

今朝、田んぼの脇を歩いた。風に香ばしさを感じ、露をおいた稲が朝日に向かって背伸びをしているように見えた。こうべを垂れる日も近い。

 

(五島弁・番外編・時事とか余話)はらかいてみせたばって嬉しそうにしちょった

《お盆の里帰りピーク時期》
【用例】
昨日〇〇君は遊びに来た孫かっ「じいじ、テレビばっかり見てると頭が悪くなるんだよ」ち咎められたっちた。「わがはゲームばっかっしちょっくせこしゃくれた」ち、はらかいてみせたばって嬉しそうにしちょったよ。
【一般語訳】
昨日〇〇君は遊びに来た孫から「じいじ、テレビばっかり見てると頭が悪くなるんだよ」って咎められたんだってさ。「自分はゲームばっかりしているくせにおマセな奴だ」って、腹をたててみせたけど嬉しそうにしていたよ。
 
 
 

(短歌)敬意なきゲリラ雷雨という用語

敬意なきゲリラ雷雨という用語天津御神(あまつみかみ)も怒りたもうぞ

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言いたいことはわかりますが、おてんとうさまは攻撃を仕掛けているのではありますまい。いわゆる「温暖化」が原因なら天に唾してブーメラン。天は穢れとウソが大嫌い。

 

(五島弁)しっべた

◆しっべた・・・お尻
【用例】
ずーっと座ってゲームばっかっしよれば、しっべたかっ根の生えっくっとぞ。たいがいぶりにして違うこっもせんば!
【一般語訳】
ずーっと座ってゲームばっかりしていたら、お尻から根のが生えてくるんだぞ。いいかげんにして違うこともしないと!
 

あの世には慣れてきたかと問いかける初盆という風雅のこころ 

あの世には慣れてきたかと問いかける初盆という風雅のこころ
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今年も幾人かお世話になった方や縁のあった方が冥土へ旅立った。親族の方は初盆であらためてしんみりとされることだろう。 
死者の魂が家に帰って来るので迎え、もてなし、見送るというお盆というのは、やさしく、心の雅を感じる行事である。

 
 
 
 

(五島弁・番外編・時事とか余話)せっかっの機会じゃったとに つんだひかったね

◆ひがなひーじゅ ひㇶて・・・両語とも一日中
◆つんだひか・・・かわいそう
【用例】
連休は ひがなひーじゅ 雨続きじゃったね。明日もひㇶて降っ予報になっちょっよ。
子供たちは親と過ごすせっかっの機会じゃったとに つんだひかったね。
【一般語訳】
連休は一日中雨続きだったね。明日も一日中降る予報になっているよ。
子供たちは親と過ごすせっかくの機会だったのにかわいそうだったね。

 
 
 
 

(五島弁)うんじゃくされ

◆うんじゃくされ・・・あいにく 残念なことに
【用例】
あいたよー。台風ん向きん変わって、こっちさん向こっくっもんじゃてん、うんじゃくされ船は欠航ばい。旅行は延期。しょんなか。
【一般語訳】
あらー。台風の向きが変わって、こっちへ向かって来るものだから、残念なことに船は欠航だね。旅行は延期。しかたないね。

 
 

(短歌)幸福への意思胸に刻んで

流れ行く時を帆に受け進み行け幸福への意思胸に刻んで

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母は長崎の爆心地付近の工場で女学校の同級生とともに勤労奉仕をしていたが、被爆二か月前に代用教員として工場を離れて爆死を逃れた。毎年8月9日の11時2分には泣きながら黙祷していた。その悲しみの先に今の私が居ると思うと涙が出る。一億玉砕した後に自決すれば吊るしあげられることはないと保身のために戦争をやめようとしなかった軍人官僚たちには怒りを禁じえない。

(五島弁)なすっ なーすっ

◆なすっ なーすっ・・・茄子 なすび
(発音が五島弁的)
【用例】
なすっいっぴゃこっぴゃ生(な)ったもんの、天ぷらと味噌コロにして食べたらうんまかばい。
【一般語訳】
茄子とてもたくさん生(な)ったから、天ぷらと味噌コロにして食べたら美味しそうだね。
 
 

(短歌)スマホの奴隷になりはしないぞ

ガラケーとお別れしてから12年スマホの奴隷になりはすまいぞ

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最後に所持した、それこそ「電話」の写真が出てきた。お釈迦様が「心の主とはなれ心を師とせざれ」と諭されているというが、「スマホの主とはなれスマホを主とせざれ」

としょっちゅう思っている。