五島弁やたくっブログ(はてな)

五島列島の独特の表現をもつ五島弁の会話を活写したいと思います。「やたくっ」とは、しゃべり過ぎのことです。

2011-01-01から1年間の記事一覧

山岡鉄舟 剣・禅・書の達人展

佐賀県立美術館で来月15日まで開催されている、山岡鉄舟 剣・禅・書の達人展を見に行った。 幕末には、何人も興味深い人物が活躍しているが、鉄舟も興味を持ち続け、学び続けたい人物の一人だ。 この展覧会で、事跡をあらためてたどり、超人ぶりに恐れ入る…

観光丸

先日、長崎港の大波止で、桟橋に係留されている観光丸を見ることができた。 もちろん復元された船だが、ほぼこれと同じものを、幕末の長崎の海軍伝習所で 榎本武揚に代表される人たちが操艦の練習に励んだのかと思うと気分は幕末にタイムスリップだった。 十…

霜月みそかに大汗をかく  (短歌)

まさに今地球史を生きている霜月みそかに大汗をかく まもなく正月が来るというのに、昨日はワイシャツ一枚、さらに袖まくりまでして、軽い荷物の運搬をして汗だくに。 22度くらいに気温が上がったらしい。 人為の結果の温暖化なのか、 森羅万象の時の運行…

カクイわた

昔看板です。 私が「昔看板」と呼んでいるものは、「ホウロウ看板」というのが通称のようだ。 マニアックに現物や写真を収集しているコレクターがいるようである。 さて、この「カクイわた」の看板は、佐賀、長崎では、よく目にする「昔看板」の定番ともいえ…

長崎県美術館のテーマ曲

出島の近くにある、長崎県美術館には、オープンの時以来テーマ曲がある。 作曲、演奏ともに小国雅香(もとか)さんである。 小国雅香さんは、長崎出身で東京生活を経て長崎に帰ってきて、プロのジャズミュージシャン&作曲家、音楽教師として活躍している優…

板橋文夫聴きなおし 「 GRAND SLAM 」 / HOT SESSION  1988年

不世出のジャズピアニスト板橋文夫さんの数あるアルバムを振り返る「板橋文夫聴きなおし」シリーズ。 今回は、メンバー4人ともが、それぞれのバンドをもち、リーダーとして活躍するかたわら結成したプロジェクトであるHOT SESSIONでのアルバム「 GRAND SLAM…

人は言葉によって・・・

「人は言葉によって行動を決め 芸術によって行動を変える」 先月、今年も私の年中行事になっている横浜ジャズプロムナードに出かけてきた。 帰り道に、浮かんだ言葉だ。

山口尚芳(やまぐちますか)の事跡展示会見学

武雄市の図書館での企画展示を見てきた。 学芸員さんの解説もあり、勉強になった。 今から140年前の明治4年11月12日に、横浜を出航して米欧視察と旧幕時代に結ばれた不平等条約解消のために一年十ヶ月の旅をした岩倉使節団の4人の副使の一人が山口…

モモ

少年少女向けとされている本書を、なにげなく読む気になって図書館からお借りして読んだ。 驚きだった。 長い物語だが、楽しく読みながらも、気づかされる大切なことのシャワーを浴びることができる。 本書は、今だからこそオトナが読むべき本だと感じた。 …

ブルーノート物語 (映画)

アルフレッド・ライオンのプロデュース ルディ・ヴァンゲルダーの録音 フランシス・ウルフのジャケット写真 そして、モダン・ジャズを創り続けるミュージシャンたち。 真剣・真摯・夢中・・・ ジャズに魅了された音楽の作り手たちの実録フィルムに、 時を経…

映画「時をかける少女」を見ての回想 (映画・1983年)

「時をかける少女」(映画・1983年)この映画を、50歳近くになって見てよかったと思う。町並みと暮らしの伝統。美しい尾道の景色に心が豊かに色づく。「私にも、守りたい景色がある。」そんなことを思わせてくれる・・・福江の旧武家地の、行政の保存…

心織り成す板橋トリオ (短歌)

益荒男の猛き魂鎮めよと心織り成す板橋トリオ 還暦を過ぎて、ますます輝きを増す板橋文夫が、ベースの瀬尾高志、ドラムの竹村一哲の若手を迎えて 新しく結成したトリオの 板橋文夫FIT! が3.11の一ヶ月後に録音したアルバムが発売され、さっそく求めて…

バトル・オブ・シリコンバレー  (映画一言レビュー)

スティーブ・ジョブス氏の突然の逝去をテレビ報道にてさきほど知りました。 一昨日、この記事をアップしたばかりなので、偶然と若すぎるその死に驚いています。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ スティーブ・ジョブスとビル・ゲイツの、アップ…

「秋刀魚の味」(映画) の味のひとつに・・・

私が生まれる前年の1962年に、小津安二郎の最晩年の作品として作られた 「秋刀魚の味」を見た。 冷蔵庫や掃除機を買うのが、手の届く夢の実現であり、 「団地」が新たに造成された土地に立ち並びはじめた時代。 「高度経済成長期」という、ひとつの時代…

武士がいたから、だと思う。

今から、百年ほど前に、明治時代が終わる。 このころ、武士の家系に生まれた四十代半ばの人は、幕末の最後の武士らから家庭教育を 受けて育ったと言える。 武士たちは、人の上に立つ者として、幼少期より人倫の理想を学ぶ四書五経を素読・暗記するという教育…

板橋文夫聴きなおし  「マンディ・ブルース」  1974年

不世出のジャズピアニスト板橋文夫さんの数あるアルバムを 振り返る「板橋文夫聴きなおし」シリーズ。 今回は渡辺香津美のリーダー・アルバム「マンディ・ブルース」を一言レビュー ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ まず最初に、渡辺香津美の、若いとき…

板さん栄さん奏でる命の湧き水   (短歌)

今年また今月今夜聴く「七夕」板さん栄さん奏でる命の湧き水 讃・2004年2月の新宿ピット・インでのライブ・レコード 2011年7月7日 日高茂和

板橋文夫聴きなおし  「レッド・アップル」  1986年

不世出のジャズピアニスト板橋文夫さんの数あるアルバムを 振り返る「板橋文夫聴きなおし」シリーズ。 今回は、1986年録音のリーダー・アルバム 「レッド・アップル」を一言レビュー ♪ ♪ ♪ ♪ ♪ このアルバムには、長年いだいていた疑問があった。 ジャケ…

先日発表の短歌について、ちょっと言い足し・・・

19日の日曜は、高速料金の上限1000円の最終日ということで、「駆け込み需要」ということで、どこの高速道路も車が多かったという。 エネルギーを消費しながら、経済は動いていく。 ・・・・・・ 原発への忌避感が強く、たしかに節電の動きや意識や行動…

友人のラヴ・ロマンス聞く    (短歌)

友人のラブ・ロマンス聞く映画のような情景脳裏に映る

今はただどう折り合いをつけるかに悩む

そらぞらし「上を向いて歩こう」今はどう折り合いをつけるかに悩む

いくらか季節まともなるめり

しとしとと梅雨らしき雨降り止まずいくらか季節まともなるめり

「早いですね」に弁解口調

ビジネスのトレンドなるに夏時間「早いですね」に弁解口調

出商人 (であきんど)

先日の拙ブログで、こうもり傘の修繕屋さんのことを書いた折に、江戸の行商人のことにも話題が及んだが、先日、亡き志ん朝さんの放送アーカイブを見ていたら、そうした行商人のことを 「出商人 (であきんど)」 と表現していた。 これまでにも確かに聞いて…

さまざまなSONGS

言霊のさきはふ国にさまざまなSONGSありて人希望もつ

「同じ心ならむ人」我も持ちたし

兼好も夢幻に希う「同じ心ならむ人」我も持ちたし 兼好も夢幻(ゆめまぼろし)に希う(こいねがう)「同じ心ならむ人」我も持ちたし ・・・・・・ 徒然草 第十二段より 同じ心ならむ人としめやかに物語してをかしき事も世のはかなき事もうらなくいひ慰まんこ…

「インパクト」   板橋文夫聴きなおし (CD)

板橋文夫さんの足跡をたどるシリーズ 「板橋文夫聴きなおし」 今回は1984年録音の 「インパクト」 について一言レビュー。 ♪ ♪ ♪ 現在まで、メンバーの代替わりを経ながら続き、発展している「板橋文夫オーケストラ」のお披露目アルバムである。 まず、…

大人買い  (自由律)

大人買い鯨の大和煮50缶買うエッヘン

こーもり傘のーしゅーぜーん

オヤジの法事で里帰りした時に思い出したことである。 ガキのころ、 「こーもり傘のーしゅーぜーん」 と、独特の調子で売り声を出しながら、傘の修理をしてまわるオジサンがいた。 落語の「鋳掛屋」を彷彿とさせる、まことに物を大切に使った時代のゆかしき…

渡良瀬  (CD)   「板橋文夫聴きなおし」

板橋文夫さんの足跡をたどるシリーズ 「板橋文夫聴きなおし」 今回は1981年録音の 「渡良瀬」 について一言レビュー。 ♪ ♪ ♪ 板橋さんの初のソロ・アルバムである。 じっくりと板橋文夫の心の震えを表現している。 アルバムのタイトルにもなっている「渡…