五島弁やたくっブログ(はてな)

五島列島の独特の表現をもつ五島弁の会話を活写したいと思います。「やたくっ」とは、しゃべり過ぎのことです。

2024-08-01から1ヶ月間の記事一覧

(五島弁)どろくるっ どろくれ どろくれもん

◆どろくるっ どろくれ どろくれもん・・・怠ける 怠け者【用例】××に仕事ば頼んだっちや?あらよー、そらしくじったぞ。××は ドロクレモンじゃてん、いつまでたっても仕上がらんぞ!【一般語訳】××に仕事を頼んだんだって?あらあら、それはしくじったね。××…

(短歌)稲の葉におく朝露哀し

野分(のわき)過ぎ風涼しくも薙がれたる稲の葉におく朝露哀し ・・・・・ 台風過ぎて雨も上がった朝に、近所の稲作地を歩いてみた。 強い風に吹きつけられて川の流れの下の水草のように薙ぎ倒された稲が痛々しかった。 刈り取りができればよいがと思う。

(五島弁)はんかひか はんかしか

◆はんかひか はんかしか・・・恥ずかしい【用例】はんかひかよ。知り合いんモンはだいたいの人がおっが五島出身ち知っちょっとじゃてん、五島関係でみたんなかこっの起こればおっまで笑われよっごちゃっ気のすっとち。はんかひかよ。みたんなかよ。とくに政…

(短歌)二百十日の百日紅(さるすべり)かな

雨風に打たれ散り敷き道を染む二百十日の百日紅(さるすべり)かな・・・・・昨日は旧暦の七月二十七日。ほぼ二百十日だ。以下新暦。二十八日の深夜から、これまでに聞いたことのない風の音がしていた。唸るような低音は「凄み」のある音だった。二十九日の…

(五島弁)ぬーとれ

◆ぬーとれ・・・怠けもの ぐず【用例】ぬーとれ台風んやちゃ同じとけいつまんでんこっこっ座っちょらんでさっさっどこさんか行ってくれんかね。【一般語訳】怠けもの台風めが同じところにいつまでも腰を据えていないでさっさとどこかへ行ってくれないかな。

(五島弁)ずんだれ ずんだれこーばっ

◆ずんだれ・・・だらしない ぐず 鼻水(原意)【用例】今度ん台風は ずんだれこーばっ じゃてんいっちょん進まんととどけ行くとじゃろわからんとであっしゃこっしゃうっとち。【一般語訳】今度の台風はぐずぐずしているのでちっとも進んで行かないのと方向が…

台風を前に近所からトントントントントン

子供の頃は台風が来る前には近所からトントントントントンと木製の雨戸や窓を釘付けする音が聞こえてきた。「養生」をする音だ。今でも思い出せる印象的な小気味よい音だったのは、当時のおおかたのおじさん達は金槌や釘を扱い慣れていたからだろう。アルミ…

(五島弁)ずっなか

◆ずっなか・・・せつない 無念だ【用例】あらよねぇ、コンサートのチケットば買うてホテルも予約しちょたとけ台風で飛行機は欠航すっよ。ずっなかねぇ。【一般語訳】あ~あ、コンサートのチケットを買ってホテルも予約していたんだが台風で飛行機は欠航する…

(五島弁)イラ

◆イラ・・・毒のある刺すクラゲ【用例】いっだ暑かてんち盆ば過ぎたら海で泳ぐもんじゃなかっぞ。イラかっ刺されっ痛かめにあうとぞ。あっぱかっぞ。【一般語訳】いくら暑いからって盆を過ぎたら海で泳ぐものじゃないぞ。クラゲに刺されて痛いめにあうぞ。コ…

磯田道史著 「無私の日本人」

磯田道史著 「無私の日本人」を読んだ。もし、この本を読まれるならば、巻末の著者あとがきを先に読んでもらいたいと思う。一般にあまり知られていない穀田屋十三郎・中根東里・大田垣蓮月という三人の人物のことを物語のような書き方で本にした思いが伝わっ…

鉄路の痕跡・・・嬉野「金龍」店内の飾りから

現在閉店中のうれしの橋近くの居酒屋金龍の店内を撮った写真が残っていた。10年近く前に呑みに行った際に店内の昭和そのものの雰囲気がなんとも味わい深くて撮ったのものだ。上段の「通いとっくり」の大きさと形が微妙に違うのがろくろ引きされたものであ…

(五島弁)きらす

◆きらす・・・おから【用例】近ごろウチんヨメゴは安くてダイエットによかちゆうて きらす 料理ばっかっ作って食べさすっもんじゃてん、たいがいたいがいよどれひっぱっちょっとち。【一般語訳】近ごろウチの嫁は安くてダイエットに良いからと言っておから料…

(五島弁)くろかんこっのなか

◆くろかんこっのなか・・・わきまえがない 心構えができていない【用例】あらよー、よか歳した大人がきゃーきりんつまらんくろかんこっのなかこっばして世間いっぴゃ笑いもんになってみたんなか!【一般語訳】あーあ、いい歳した大人がまったくもってけしか…

(短歌)三十一文字は心の写真

湧き出る思い留める言の葉の三十一文字は心の写真(わきいずるおもいとどめることのはのみそひともじはこころのしゃしん)携帯端末の驚くべき発達で、誰もがいつでもどこでも写真を撮ったりや動画を作ることができる時代になった。人が何かにカメラを向ける…

(五島弁)はぶてる・はぶつっ

◆はぶてる・はぶつっ・・・不機嫌になる 憤慨する ひねくれる ふくれっ面する【用例】つんだひげな、▼▼はせっかっヨカ仲になった男かっ逃げられたっちた。あがはしゃーしゃ会う間柄じゃもん、やけ食いせんごて言うちょけよ。「後家のはぶて肥え」ち世間でも…

(五島弁)はたかっ はたかっまわす

◆はたかっ・・・拡がる(道をふさぐような状態)自己主張する 勢力を広げる しゃしゃり出る現代では使ってはならない表現ですが、五島のことわざに「女はたかって家ばっしゃぐっ」(女があまりしゃしゃりでて騒ぐと一家が衰亡する)というのがありました。藩…

猛暑 ・酷暑・激暑・猛烈暑・・・

あまりに暑いので暑さにどんな表現があるのか「新字源」で暑の字の用例を見たら残暑と炎暑の二つしかなかった。もっとも手もとにあるのは昭和五十一年発行のものだから最新のものやその他の漢和辞典にはその他たくさんの例があるのかもしれない。このところ…

(短歌)しばしたたずみ潮の香を含む

ふるさとへ帰る船待つ波止場にてしばしたたずみ潮の香を含む・・・・・両親在世中はしばしば航路で故郷の福江島に渡っていた。回忌法要の時にしか行くこともなくなったが、旅として行ってみるのもよいのかもしれない。(写真は五島列島へ渡るフェリーや高速…

(五島弁)ちんちろまう

◆ちんちろまう・・・あわてふためく【用例】●●が××と※※ばしよっとこば◎◎どんに見つかってざーまに ちんちろもっ 逃げたっちた。笑わすっね。【一般語訳】●●が××と※※をしているところを◎◎たちに見つかって、とてもあわてふためいて逃げたんだって。笑わせるね…

音楽サブスク・・・時間の巻き戻しを楽しむ。ちょっと恥ずかしいけど

音楽サブスクに加入してから買うか借りるかであればおそらく聞くことはなかっただろうという音楽を聴くようになり、新たな発見を楽しんだり、懐かしい音に再会したりしている。・・・進学にともない上京するまで家にはテレビが一台しかなかったので、小学5…

セミ鳴いて汗

セミ鳴いて汗 (山頭火風自由律)四方からセミの鳴き声が聞こえます。 こういう環境にいられることは、幸せなことだと思いつつ、一吟。しかし、暑い。

女性蔑視感ある、時代に合わない「雄藩」という用語

・・・歴史を語る用語についての雑感・・・明治維新から150年を過ぎ、用語の見直しが適切なものもあると思う。過去に書いたり語られたりしたものはともかくも、今後は「雄藩」という用語を使うことを見直す時期ではないかと思う。そもそも優位に立ったも…

黙衣・黙湯

久しぶりに銭湯のような公衆温泉に行ったら、脱衣室に「黙衣」、浴室に「黙湯」の掲示があった。今時ずいぶん用心深い施設だなとも、日本人らしい一度始めたことをやめようとしない方が支配人でまだ剝がしていないのかとも思った。それよりも造語の妙と掲示…

想像力と数百円、だったが・・・

久しぶりに文庫本を買って「想像力と数百円」という学生の頃の新潮文庫の広告を思い出した。スマホのない四十年くらい前のことだから本もよく売れていたことだろう。今回買ったのは講談社のある古典で650ページと文庫本としては大きめということもあり定…

(五島弁)おおきん

◆おおきん・・・ありがとう【用例】だっもかっもおおきん おおきん。おかげさんで引っ越しのはよ終わったよ。【一般語訳】みんなありがとう ありがとう。おかげさまで引っ越しが早く終わったよ。(見出し画像は五島市福江・石田城跡地の五島高校)

ドクターイエローの都市伝説と嬉野温泉駅

新幹線検査車両のドクターイエローの、見かけると幸せになるという都市伝説については鉄道ファンでなくても知っている人が多いことと思う。残念ながら2027年ごろの引退が発表されて、WEB上で話題になっていた。私は車で通りかかることが多い嬉野温泉駅付…

(五島弁)しょしゃんなか

◆しょしゃんなか・・・ヘナチョコ たよりない 弱腰 【用例】あっだ しょしゃんなかやっどんじゃてん群れんばなーんもしきらんとぞ。【一般語訳】彼らはヘナチョコだから群れをつくらないと一人じゃ行動できないんだよ。

(五島弁)かたしの実 かたし油

◆かたしの実 かたし油・・・椿の実 椿油【用例】こないだ、親戚寄りばした時に趣向でかたしん油で天ぷらばして食べたっじゃばって揚ぐっ時かっよか香りの家中に漂って天ぷらもざーまにうんまかったよ。めったに口にできん高級油はやっぱっ違うね。【一般語訳…

塙保己一

塙保己一について、群書類従の編纂の中心人物で盲人であったということしか知らなかったが、その事跡の偉大さを知ることができ、不勉強を恥じるとともに畏敬の念が湧いた。花井泰子著の「塙保己一の生涯」は小説のかたちで生涯の事跡が語られ、巻末では温故…

(五島弁) ぐぅらしか

◆ぐぅらしか・・・むしむしして暑苦しい【用例】台風は遠かとけおっばってん低気圧んせいじゃろざまにぐぅらしかね。【一般語訳】台風は遠いところにあるけど低気圧のせいかとてもむしむしして暑苦しいね。